※下ネタが苦手な方、崩壊気味望美が許せない方はお読みにならないほうが!!
 さあ!プラウザバックでお戻りください!





君に聞きたい事がある20090120




「ああ、そうだよ。言ったろ?みんなやった事あるって」
「うそ!」

廊下を、ひたひたと歩いていた敦盛は、とある部屋の前にさしかかると、
神子と将臣の賑やかな話し声を耳にした。
さほど気にも留めずに前を通りすぎようとしたら、

「敦盛さんは無いよ!」

神子の声だ。言葉の意味は解らない、けれど、明らかに自分の名を彼女は口にした。
思わず振り向いて足を止める。

「さあな。ま、お前がそう思うならそれでいいぜ」
「もう!将臣君、適当に返事しないで」

はっと、立ち聞きをしている自分に気が付いて恥かしくなる。
気にはなったものの、振り切るように二人の声に背をむけた。

「いいよ、敦盛さんに聞いてみるから」
「ああ・・・ってオイ!マジかよお前!」
「マジだよ」

再び足を止めて、敦盛はくるりともう一度部屋の戸を見る。
意を決するように部屋に足を進めると、戸の隙間からそっと部屋に顔を出す。

「・・神子。私に何か聞きたい事があるのだろうか」
「あ、敦盛」

将臣が座ったまんま、目を見開いて敦盛を見た。

「敦盛さん! ちょうど良かった」

ぱぁっと輝くように笑った望美を、真っ直ぐ見れずに敦盛は少し目をそらす。

「お、おい、望・・」
「敦盛さんはオナニーなんてした事ないですよね?」

何かを言おうとした将臣にちらりと目をやりつつ、
敦盛は、こっちを見上げる望美の顔を見つめかえして、
困ったように、首をかしげた。

「それは、神子達の世界の言葉だろうか」
「あ、そっか、わかんないですよね、こっちの世界ではどう言うの?」
「うわ! 俺に聞くのかよ!」

眉間にしわを寄せる将臣を、きょとんとした顔で望美と敦盛が見た。

「将臣君、なんでいきなりうろたえてるの?」
「なんでって、普通本人にんなこと聞くか?」
「将臣君に聞いた時は普通に答えてくれたのに」
「俺と敦盛じゃ、キャラが違い過ぎんだろ」

何の事か解らない会話の内容に、はやくも追い付くのをあきらめて、
敦盛は二人の前に立ちすくんだまま途方にくれた。

もう、この場を離れてもいいのだろうか、
一言断りを入れる機会を伺いながらじっと黙っていた敦盛を、
再び神子が笑顔で見上げる。

「敦盛さん、オナニーっていうのは、自分の手で自分のせいk・・ぶご!!」
「将臣殿!なにを!」

将臣が望美の首根っこを掴んで、畳に勢いよく押し付けた。
顔面を強打したように見える望美の口から、くぐもった声が聞こえて、
敦盛は思わず自分の痛みのように顔をしかめた。

「いったあああい!!!」

首を拘束する将臣の腕を振りほどくと、鮮やかに体制を立て直し、
望美は顔を抑えて加害者を睨んだ。

「ひどい! 将臣君!」
「ま、将臣殿、今のは、あまりに・・」

非難の言葉を敦盛は我に返り飲み込むと、鼻を涙目で触る望美を、
しゃがんで覗き込んだ。

「神子・・・大丈夫か?」
「敦盛さん」

望美は、もう痛みから立ち直り、けろりとして早くも目を輝かせて、
心配そうな敦盛を見つめた。

「やっぱり、敦盛さんみたいなピュアな人が、オナニーなんてする筈ないよ」
「そうだな、もうそれでいいだろ、この話は終わりにしよーぜ」
「・・ぴゅあ?」

二度目の質問に気が引けたのか、小さめの声でぽそりと、敦盛が呟く。

「ああ、ピュアっていうのは、純粋で清らかなことです」

望美の笑顔に、一瞬固まってから、敦盛は唇を噛み締めた。

純粋で、清らか。自分には程遠い肩書きを、笑顔でくれた望美に、
嬉しさよりも、申し訳なさがこみ上げる。
さきほどの望美たちの世界の言葉は、清らかな人間には程遠い行為なのだろうか。

望美が思うよりもずっと、自分のこの手は穢れに染まっているというのに。

「神子」

顔をあげて、真剣な面持ちで望美を見る敦盛に、望美は不思議そうな顔を返す。

「おそらく私は、おなにーをしたことがあると思う」

将臣がぎょっとして、望美と共に敦盛を見つめた。

「敦盛、意味知ってんのか?」
「いや、しかし、解るのです、きっと私は・・」

何かいいたげに敦盛を見つめるも、将臣は、、
真っ直ぐに言葉を向けられ、もはや返す言葉が見つからない。

「神子が思うよりもずっと、おなにーをしている」

強く、そして混じりけの無い瞳で、敦盛は表情をひきしめた。

早くこの話題が終わる事を、将臣はただ願った。ここまできたら、
本当の意味を今更敦盛に伝える事などできない。

問題は望美だった。あいつのことだから、もー意味解ってないでしょーと、
ご丁寧に解りやすく説明しかねない。
そう思い、ちらりと彼女の顔を将臣が盗み見る。

「・・・敦盛さん」
頬を赤らめそうな勢いで、うっとりした瞳で望美は敦盛を見つめていた。


「気持ちわりーな!そこ喜ぶとこか!?」
「や、やだ、将臣くん! ひやかさないでよっ!」
「ひやかしてねぇよ!マジでキモい!」
「・・・ふ、二人の話している事は、よく解らない」




ごめんなさい(ホントにな)
下ネタ言うけど、乙女な可愛い神子が書きたかった(微塵も可愛くないです)


 
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